山女庵

2008年11月27日

11月15日は本州の猟の解禁日。
その日から一週間三重県の山にこもって雉、鹿、猪、キノコを捕りに行かれる
私が飲食店業界で最も敬愛する店主が自ら包丁を持ちおもてなしいただく究極のレストラン。
店内は大きな囲炉裏が2つありそれを囲んでひょんなことで知り合った「生まれる前から不眠症」のイケル氏とご相伴させていただく。
前菜はナマコポン酢とアミ茸の酢の物。コリコリと歯触りも良くなんともいえない風味豊かな味わい。
これだけでまずビール一本行ってしまう。
zennsai8.JPG
続いて登場鹿の刺身。2日前に撃ったところという雄鹿の心臓と肝臓と肉の盛り合わせ。
これをゴマ油でいただくのだが全く臭みなし。。癖もなし。。
レバー苦手だったのだが全く平気。めったに食べれないものをいただく喜びに心が震える。
鹿肉もホントにあっさり。いくらでも口に入っていく。。
sasimi8.JPG
続いて囲炉裏で焼く下仁田ねぎとスギタケとめざし。
ここから焼酎をいただくがそこらに転がっているものを適当に飲むシステム。
しかしお酒にもこだわりがあり、しっかりした味に深みのある焼酎が相性ぴったり。

yakimono8.JPG

下仁田ねぎは真っ黒に焼きまくる
お店は日本昔話に出てくる民家のような設え
simonitanegi.JPG
焦げたところをはがすととろとろの味わい深い逸品となる。
こだわりの塩でいただくと幸せを感じる。

negi2.JPG
続いて出てきたのが鹿のアバラ肉のボイル。これも秘密の塩をつけていただく
全く臭みもなく見た目よりもあっさりしている。しつこくないのでバンバン食べまくってしまう。
こんなに柔らかい肉とは思わなかった。牛肉より豚肉より好きかもしれないと実感。
ここで店主ワインを出してくれて大サービス。
何本か飲み比べて気分は山の中の別荘気分。いつの間にか店主と一緒に酒盛りを始める。
猟の話や鹿の話などいろいろな話題で盛り上がる。


sikaboiru.JPG
続いて鹿ステーキの登場鹿は脂肪分がほとんどないのでバター焼きにする。
塊のままかぶりつくと山賊になった気分
バリうま~。。。柔らかくて肉の味がしっかりして牛肉よりも癖がないと言えるくらい。

sikaniku.JPG
焼き上がりの写真。。。
sikaniku2.JPG
メインディッシュはボタン鍋。世間で見るようにスライスしたものではなくぶつ切りにしたイノシシがごろごろ入っている。途中で白くて大きなキノコを入れたら汁の味が一変。。イリュージョンのような料理にびっくり。ご主人の話もごちそうだし腰を据えて楽しい仲間とワイワイするのはぴったり。
予算はご主人に聞いてチョ。飲み物も含んですべてインクルーブした値段は聞いて驚きの破格値。
商売っ気のないお店の運営にいつも感心してしまう。
西成という穴場に大阪で1,2を誇る名店と私は確信する。。。予約取れなくなるんでここだけは人に教えたくなかった。。。。


botannnabe.JPG

ここでジビエ食べたらフレンチいけなくなるよ。。これ絶対間違いなし。物が基本的に違う・・・
夏の天然のうなぎも秀逸。。。

天然鳥獣山菜魚料理
山女庵
http://www.yamamean.com/


トラックバック(0)

ニューライト

2008年11月24日

アメリカ村の老舗洋食店。
TVや雑誌とかでもしょっちゅう出ている有名店。
堂々たる店構えは営業しているのか廃墟なのか分からない。
外観のみならず店内も昭和の匂い満載。

椅子に敷かれたもこもこするクッションはなんとも言えない
歴史を感じる座り心地。調理場と客席を分けるガラスもほぼサングラス状態。。
壁には有名人の無数の色紙とよくわからん雑誌がテーブルの下に山積み

nyu-raitomise.JPG

名物のセイロンライスはしゃぶしゃぶのスープカレー状。
ほのかな香りが心地よく卵を混ぜると優しい味わいとなる。
隠し味のウスターソースもチープさがいい。

メニューも多彩でラーメンやスパニッシュライス、オムライスなんでもこい
セレブ用のビフテキ3300円もお勧めらしい。

家族経営なので親父もいい味を出している。
大阪の不朽の名店ここにあり
PB240002.JPG

ニューライト
住所 大阪市中央区西心斎橋2-16-13 宝泉ビル旧館1F
電話 06-6211-0720

トラックバック(0)

桜花

2008年11月16日

風邪をひいてしまったので天六にある病院にニンニク注射。その帰りに近くのフレンチ発見。
お店の前を通るだけで「この店は旨いオーラ」を感じる。喫茶店のようなつくりだが店内はすっきりと清潔感漂う。1000円のランチはかぼちゃのポタージュ。。普通においしい。かぼちゃの甘みも生クリームもバランスはいい。少し塩気が勝っているようにも思えたがこれは好みか。自家製パンも秀逸。

pann.JPG
メインは豚肉のソテーリンゴのベシャメルソースを選ぶ。このソースは生まれて初めての出会い。
リンゴの酸味は火入れでとんでいて甘みが豚肉と相性ばっちり。
これはよく考えたものだと頷きながらいただく。
butaniku.JPG

次回は夜に来店しますと挨拶をして帰る。結構穴場ですね
お店のHPはこちら↓
http://www.k4.dion.ne.jp/~ouka/

トラックバック(0)

うれう

2008年11月16日

新メニューの力うどん
ビジュアルも美しい。
丁寧に焼かれたおもちも香ばしくて最高。

tikaraudon.jpg

トラックバック(0)

うれう(半年)

2008年11月09日

お気に入りの地下鉄玉出駅東200mのうどん店。
毎日粉を変えてその場でのばして打って、ゆがくという今まであり得なかった時間のかかる提供方法でうどん好きの心を鷲づかみ。主人のこだわりやもっとうどんを美味しくしてやろうという想いと自分はうどんに人生をかけていると言い切る姿勢に共感し訪問できる日はほとんど食べている。

好みはあろうかと思うがここのうどんをいただくと他では食べれない。
梅田「は○くれ」や「○るうどん」も食した。確かにうまいがうどん自身のエッジの立ち方やうどん自身のニーっとした伸び具合、腰の強すぎなさ、塩の抜け加減、美しさなど決して負けてはいないと思うしファンとしてはそれ以上の商品も多いと思う。とにかく現在大阪ではいい線を言っているうどん店と思う。

まず食していただきたいのが豚肉とゴボウが思いっきり入ったつけ麺。。これは以前のブログにも書いたけど目玉が飛び出しそうになるくらい旨い。。最近値下げをされて食べやすくなった。

最近食べたラインアップ紹介いたします。。。「かけうどん500円」大阪によくある出汁の加減とは全く違う。甘さ控えめ、昆布とイリコの出汁がよく効いている。出汁ではなくうどんを食べるためのかけうどんと私は解釈している。
PB050008.JPG

これも純粋に旨いとおもう「アボガドのぶっかけちくわのせ」。ちくわにはこだわりを感じる。。ミキシングした生のアボガドに刻み海苔とワサビ。。ぶっかけ出汁との相性抜群。。これはこの店でしか食べられない。絶対にお試しを。。。

abogado.JPG

ぶっかけはトッピングがいっぱいあって海老と卵のぶっかけは半熟卵の天ぷらを潰してうどんといただくとひんやりあつあつでなんとも言えない食感が楽しめる。トッピングはアナゴの天ぷらもお勧め。アナゴ超でかいよ・・・
ebitotamago.JPG

唐揚げもジューシーに仕上がり、うどんとの相性はこの店で初めて知る。鶏の天ぷらでもいいかなと思う

karaage.JPG

カレーうどんは開店当初からずっと進化し続けており、今はあんかけで出汁の効いた京都風。細かくカットされた刻み野菜が目に麗しい。昔いただいたジャワ風のカレーうどんも懐かしい。つけ麺にしてまたいただきたいと思う。

kare.JPG

そんで生醤油うどん。うどんの塩気と醤油だけのシンプルな味加減なのでこの店のうどんの味そのものを楽しむならおすすめ。

kijouyu.JPG

きつねうどんも大きなお揚げが鎮座。。。これも甘さ控えめ。
kitune.JPG

てんぷらカレーもカレーにコクがでておすすめ
tennkare-.JPG

てんぷらうどんは天ぷら別盛り。今までありそうでありえなかったが最初はだしにつけずにがぶり・・2本目はしっかりとだしにつけていただく。衣と揚げ方は改良の余地があるが大きなエビは食べ応えたっぷり。価格以上の価値は絶対にある。

tennpura.JPG

何を食べても外れることなし。時間はかかるがひとつづつ心をこめて作る様子は素晴らしい。このご主人本当にうどんが好きなこと、料理を作ることが好きなことがわかる。このお店のご主人近い将来日本のうどん業界を圧巻するお店になること確信。常にもっとうまいうどんを・・どうすればいいのか・・・信念を持って一生懸命うどんを作る。。。見習わなくてはといつも自戒する。


新作予定のきな粉うどん。。試作と言うことで意見を求められる。最初はわらびもちのような食感でデザートとしても使えるかなと思う。大分のだんご汁がそんな感じかな。しかしそれに生醤油をかけるとうどんの味が大変身。甘くてしょっぱ辛い伊勢うどんのような逸品となる。うどんの味も思いのほか際立ちかなりいい線まで行っている。

店主はこれをどのように改良しようかと思索中。私個人的には蒲鉾、甘辛く味をつけた揚げのみじん切り、天かす、さっとボイルして青さを抑えたきゅうりの千切り・・・うーん難しい。。こっちまで引き込まれ一緒に考えてしまう。。

PA290004.JPG

このブログ書いていたらうどん食べたくなってきたので行ってまいります。。。。

トラックバック(0)

三ッ輪

2008年11月09日

大阪の木津市場にある食堂。。
木津市場の食堂では赤井秀和氏の友人が経営する当志郎が有名だがその隣のこの店が私は大阪のトップオブ・ザ・食堂の称号をささげたい。検索エンジンで見てもほとんど登場しない。
その登場しない理由はお店の古さと狭さ。。カウンター8席ほどで営業しているのだが
入口に荷物も置かれていてなんとも入りにくい雰囲気を醸し出している。。
初めて行く友人はたいてい席に座ると固まってしまう。。。

料理を作る担当のご主人と弟のまさお君のやり取りもかなり面白い。
肝心の料理だが壁にいろいろと書かれているけどとりあえず座れば「大将いらっしゃい~」
「今日は○○と××がええのはいってるよ~」「しらさエビのかき揚げつくろか~」
「野菜のたいたんもおいし~で~」とかかってに延々と説明してくれます。

昔はおばあちゃんもいて途中で兄弟の口げんかが始まって
仲裁をしていました。。


ほんでとりあえず小飯と粕汁を注文
mesi.JPG
一口いただいただけで粕汁の粕の上質さがわかる。
先代の時も美味しかったがきっちりと味を受け継いでいる。。
yasai.JPG
カウンターの上にある野菜の炊いたのを適当に盛り合わせ
高野豆腐もしっかりとした味付けで小芋かなと思ったら海老イモでねっとりとした舌触り最高・・
ささげもしっかりと味を含んでそこらの食堂のレベルではなく割烹の職人でもこの味は出せない。。
本当にしんみりとした味加減で旨いものを食べさせてくれる。
何を注文しても絶対に外れない。刺身は新しいだけではなくほんまにええのしか仕入れてない
まさにトップオブ・ザ・食堂。。。陳列ケースにあるブリの照り焼きや鮭の塩焼きも加減が完璧。
アマダイも太刀魚も脂がノリノリ。。
名物のカニの身がてんこ盛りになったポテトハムサラダも名物。
PB080050.JPG
今日のメインはこれも名物の肉巻き750円。ふわふわで出汁も旨くしっかりと味の付いた国産牛が
てんこもり。。私はlこの店の肉巻きは卵料理の雄といつも呼んでいる。
そのほか海老の天ぷらもええ素材使ってるし自家製のいくらてんこ盛りのイクラ丼もバリうま。。。
そこらにある食堂とは全くレベルが違う。豚汁も秀逸。。。。
隣の客は粕汁を持ち帰りしていた。ポリ袋に入れてゴムでくくって。。。
営業は早朝から昼まで平日のみ。
ビールを朝から飲める日があれば絶対に行ってもらいたい。。。

客も市場関係者から業界人、ようわからん人までいろいろ。。。

トラックバック(0)

イタリア物語

2008年11月01日

季節の変わり目に行きたくなるお店がいくつかある。
好みに合った寿司店、中国料理店もいくつかあるが
この店のパスタも間違いなく個人的な好みの5本の指に入る。
何をいただいても絶対に間違いないと保証できる。
私は食べてる途中で再びメニューを見て次回来店時に食べるものを考えてしまう。

たくさんのメニューのすべてに店主の想いと優しさが感じられる。
「泣けるパスタ」と個人的に命名している

今日も昼下がりに大阪市内から阪神高速を何回も乗り継いで約1時間でこの店まで到着。

過去に何度も訪問しているがまず店主の福井賢太郎氏の風貌がいい。
いい料理人は顔つきとその体型に共通項が見て取れる。
それなりの年齢だと思うのだがお客に目配りをしながら一人でパスタを作る
調理している姿は神々しく老舗の寿司職人を思わせる。

今回少し訪れない間にメニューが充実して何を食べてよいか迷ってしまう。
menyu.JPG

スタンダードのパスタにしようかと思ったが
大奮発して「浜ゆで牡蠣のトマトソース」を所望する。
献立名だけ見るとパスタの上に
牡蠣が2つ3つのっかているだけのように思われるが

例の如く野菜のテンコ盛り・・・
一寸豆、白菜、人参、マッシュルーム、小切り茄子、大根、ピーマン
赤ピーマン、黄ピーマン、しめじ、山芋、冬瓜、柿、ゆで卵。。

まさに野菜の下にパスタが隠れている状態。。
野菜の主張と手打ち麺のバランスも程よく「グレイト!」と叫びたくなる完成度。

野菜をひとつずつ食べていく楽しみもあり細かな仕事ぶりがひと皿の中にが感じられる。
トマトソースも実に優しく調和のとれた、しかもコクのあるなんとも言えない味わい。
ニンニクのせいかオリーブオイルのせいか私はパスタを食べると必ずお腹を壊すが
このお店だけは大丈夫。

野菜も旨いしソースも旨い。。そんでこの店の名物の生パスタとソースが絶妙に絡まって
そこらにあるスパゲティーのアルデンテのツルリンとした感じとは全く違う
生めん独特の味わい深いニューと伸びる感じとザらっとした食感も素晴らしい。

一緒に出してくれたお箸で周りを気にせずにずるずると音を出していただくと
ほんまに息がとまるほどの味わいの深さ。
旨いというコトバでは言い表せられない。。。泉南の田園風景と漁港が口の中で瞬時に映像となって駆け抜ける。いろんな味が舌の味雷に働きかける。野菜がこんなにトマトソースに合うことに今もって感激する。

もちろん牡蠣のエキス味もトマトソースにより深い味わいを作っている。
PA260003.JPG

メニューの充実度も以前来た時より間違いなく進化している。失礼だがこの年齢にして恐るべし探究心である。
このパスタ大阪市内だと価格は3倍以上することまち違いなし。
というよりこのスタイルで都会で営業したら旨すぎて行列ができすぎて暴動が起きる可能性あり。

店主が体をこわされないよう祈りながら、お礼を言って
来た道を帰る。朝早くからやっているのでモーニングパスタいいよ。

次はゆっくりと電車で行って美味しいワインと洋風なべをいただこうと思う。

大阪市泉南市樽井1-2-13
イタリア物語

年中無休(体が続くまで・・らしい)

トラックバック(0)