母や

2009年09月25日

柴崎コウも使っている(らしい)炊飯土鍋「かまどさん」で一躍有名になった窯元の長谷園に営業用の食器を購入するため大阪から1時間半かけて伊賀上野まで。名阪国道を壬生野ICで下り、10分以上かかる辺鄙な場所にあるのに到着したら近畿各地から「かまどさん」や土鍋でできた蒸し器などを買うお客でえらいいっぱいの大賑わい。。

器の展示室も10年前は1つしかなかったが今はギャラリー含めて4つもある。この時代にこの商売で繁盛しているというのはまさに奇跡的。それぞれの商品が用の美というか使って美しい作品ばかりでこの数年から京都の一流料亭からの引き合いが殺到し今や東京の支店含め通販などでも大人気で土鍋バブルをおこしているような様相。

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来たついでに登り窯も見学して、お楽しみの食事は一日2組限定要予約の「母や」にていただいた。綺麗に掃き清められた庭はまさにお客様をお迎えするにふさわしい美しさ。しかしながら凛としたたたずまいを作っておられることに驚きを感じる。

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庭や古民家をいかしたお店はしっとりとして田舎のおばちゃんの家に帰って来たよう。しかしながら掛け軸や屏風含めて意匠にもセンス良くこだわられていて上質な空間をあざとさを出さずに作られている。

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なんとこの建物築200年。元はオーナーのお住まいだったらしくこうやって料理店で使えば朽ちないのかとひとりごちする。

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お店の方と世間話をしてしばらくすると出てきたお昼のコースは大きな伊賀焼きの大皿に盛られた前菜。
最近禁酒しているのでお酒が飲めないのがなんとももったいなく感じてしまった。素材感も十分ありしかしながら家庭料理とは完全に内容を隔した仕事ぶりが一目でわかる。これを見て料理人の腕とセンスの良さが十分にわかった。

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〆サバを燻製にしたものにくるみを射こんだものはもう日本酒が欲しくてたまらん禁断症状が出るくらい
ナイスなできでほぼよだれものである。なんとも言えない塩加減とくるみの脂加減、強めの温薫の加減など思わずウンマ~と反射的に言ってしまう。ホントによく出来ている。。その横が鮭のはらすを燻したものでこれも口に入れると脂が染み出て鮭の味も凝縮されていてなんともいえん滋味の深さを感じる。これは掟破りの鉄板の美味しさ。。

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その横は卵黄の味噌漬けでこれは日本料理でよくある仕事だが丁寧な仕事ぶりがよくわかる一品。

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海老と金時草の黄身酢掛けはあっさりした加減で夏野菜の金時草の独特のぬめり具合は体にいかにもよさそうな感じがした。蓮根の酒盗和えもただ和えているだけではなくきっちりと下ごしらえしているのがよくわかる。そのほかに小芋を拍子に切ってさっとゆがいて梅肉と和えたものもかなり旨かった。。小芋ってホントはこんな味がするんやと目覚めさせられる。イチジクの酢味噌添えも秀逸。栗をじか焼きして4つに割って出されていたのもかなり旨かった。。やっぱ料理は素材だなと納得。。ここまで酒のあてが続くと飲めないことがほんまマジでお茶でいただくのが苦しくなる。。。。

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続いて蓋物はゴマ豆腐と冬瓜と秋ナスの焚いたものでまさに出会いもの。の中には干し貝柱。。。深みのあるしんみりとした加減はかなりの腕前。。

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メインディッシュは伊賀豚三枚肉の蒸し物。。カロリー制限しているため豚肉は遠慮させていただいたが
キャベツを始めプチトマト、肉厚の椎茸はブッチリした歯触りで鶏肉のよう、モロッコいんげんも蒸し料理にぴったり。こりゃあなんぼでも入っていきそうって感じだった。

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締めは「かまどさん」で炊いたキノコご飯で遠赤外線効果のためふっくらつやつやでお焦げも旨すぎる。。。キノコからええ感じのエキスというか出汁が出まくってかなりいい感じとなっている。

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香の物も長芋やウズラの卵、赤と黄色のピーマンのぬか漬けなど遊びも効いていて唸りまくり・・・

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デセールは渋皮煮で丁寧な仕事ぶりに脱帽。。旨いとかまずいというレヴェルではなくただ感動しました。次回はディナーでいただこうと思った。

「長谷園 なが谷 母や」
三重県伊賀市丸柱569
0595-44-1511(予約制)

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